学力低下の原因

よく「学力を完全に判定することが出来るのか」という疑問を耳にする事があります。確かに、1人の人間の学力を完全に判定するには、相当な時間と精密な研究が必要ですが、ある程度の学力は数回の試験で判定することが可能です。というよりも、そのような前提に立って世界中の試験は実施されています。これを突き詰めれば、年度ごとの決まった時期に一斉に試験を行いそのデータを分析すれば、ある程度までは学力推移の判定は出来ることになります。この観点から話を進めると、ここで話題に上がっている学力低下は、確実に進行していると言えます。学力低下の原因がゆとり教育の実施にあることは、ほぼ間違いがないでしょう。実際に基礎学力が低下傾向にあるというデータは、いくつか存在しています。しかし、ゆとり教育だけでこれほど深刻な学力低下は起きない事もまた事実です。学力低下の原因が、家庭環境にあることも間違いがありません。つまり親が子供にちゃんと教育(≒しつけ)をしていないツケが現れているのです。例えば、子供にモノを聞かれた時に、ちゃんと答えてあげている親はどれ位いるでしょう?子供が読書をするような環境作りに努めている親は、どれ位いるのでしょう?筋道の通った(論理的根拠のある)物事の考え方を子供が学ぶように、努力をしている親はどれ位いるでしょう?このような子育てをしないで、学校にばかり学力低下の責任を押し付けるのは【親】としてあまりに無責任に思えてなりません。これまでの学力低下の原因とは少しアプローチを変え、大学生に話を絞ると、その学力低下の原因のひとつに、大学の数が増えすぎた事が挙げられます。この20年間で大学の数は2倍弱に膨れ上がりました。しかし学力の高い大学が増えたのでなく、学力の低い大学が急増したので、結果的に平均点を落とすように大学生の学力低下を招いたと言えます。